看護どっと合言葉  > 看護師〜ひと〜  > No.6 近森会 近森病院 西村 剛 さん / 東野 栄三 さん
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<看護師〜ひと〜>  インタビュー&お仕事紹介
今回は、高知県近森会近森病院で頑張る看護師さん2名を取材させていただきました。 透析室看護師長である西村剛さんと手術室師長である東野栄三さん、 男性看護師の先輩としてよい刺激を受けさせていただきました。 近森病院の皆さんは、もともと医療職としての意識の高い方が集まってくるのか話をしていてついつい引き込まれてしまいます。 看護師として学ぶことが非常に多く勉強になりました。




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西村 剛 さん




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東野 栄三 さん
近森会 近森病院

透析室看護師長
西村 剛さん
訪問日
平成20年1月21日(月)
【本人紹介】
透析室の看護師長になって5年が経過した西村さん。 7:1看護の時代、今働いている職員を大事にしていかに離職率を下げるかが重要だと話す。 実は、透析室では何年も退職者は出ていないという。 自分の母親のような年齢のスタッフもおり確かにどう接すればいいのか悩んだ時期もあった。 しかし現在では、透析室は忙しいが人間関係はとてもよいと自信を見せる。 人を大切にしない企業は駄目だと話す西村さん、成功の秘訣は?と尋ねると「病院が自由に仕事をさせてくれた」と笑顔で話す。 スタッフの皆さんが生き生きして仕事をしているのが印象に残りました。 混迷する医療そして看護の方向性が見えた気がします。
≪仕事は楽に!≫
近森病院は、電子カルテを使用している。 しかし、パソコンが得意な人ばかりではない。 そこで、西村師長は、電子カルテ導入前にスタッフに対しパソコンの教育をはじめ、 不慣れな人にもパソコン環境を準備、その後も電子化により仕事の効率が下らないよう看護記録記載システムを工夫した。 常に、仕事の効率を求め、そしてきちんと検証して振り返り進歩させている。
高知県の中央に位置する近森病院の透析室。 循環器疾患を抱える透析患者さんが増加し、高い技術と知識が求められる。 ベテランも新人も無理なく仕事が出来る業務分担と教育システムを構築し、 途中で退職する人が出ないという理想の職場環境を作った。 緊急で透析が必要になる人にも柔軟に対応できるのが強み。
≪西村 剛さんにインタビュー≫
Q;どんな看護にやりがいを感じますか?
A;管理者として働きやすい環境を作り、スタッフや患者さんが「入ってきたくない」透析室にならないようにしている。その目標が達成できつつあるのが自分自身のやりがいにつながっている。今後も、採算性を考えマグネットホスピタルを目指します。やりたい事をやらしてもらえるのが近森の大きな魅力ですね。

Q;勤務中に心がけていることはありますか?
A;一言で言うと「配慮」です。新人とベテラン、看護師と臨床工学技士とのバランスも大事ですね。

Q;看護師としての目標は?
A;いくつか院内の委員を抱えているのでそれを後輩に指導していきたい。自分自身、セカンドレベルの研修は終了したので今後は、サードレベル、そして看護協会認定管理者や、腎不全看護をもっと極めたいですね。

Q;10年後の自分は?
A;今まで学んできた経験を活かし、幅広く活躍していたいですね。

Q;後輩に対するメッセージをお願いいたします。
A;この仕事にゴールは無い。なので、一緒に学んで行きましょう!

近森会 近森病院


手術室看護師長
東野 栄三さん

訪問日
平成20年1月23日(水)
【本人紹介】
記者である私自身、手術室での勤務があることから東野さんに手術室を紹介していただいている時に談笑を通じて意気投合し、 熱い思いを語っていただきました。 近森病院は、急性期病院であり昼夜休日を問わず手術がある。 病院自体も急成長を続けており、手術室を増築した関係で決して導線はよくない。 しかし、そこは、みなで知恵を出し協力して毎日を乗り越えている。 手術室自体に活気があり、忙しいながらも皆さん元気に仕事をされておられました。 東野さんの話を聞いていると「リーダー論」を感じる。 理事長の熱い思いをスタッフにいかに伝え、同じ方向を向かせるのが自分の仕事だと分析、実践している。 そして自分自身の経験や知識を伝えて行きたいとのことだった。 この気持ちがスタッフに徐々に伝播し結果的に近森病院の急性期医療を支えているんだなぁと強さの秘密がわかった気がします。
≪東野 栄三さんにインタビュー≫
Q;どのような看護にやりがいを感じますか?
A;周手術期は、患者さんは非常に緊張しているため、医師の話をきちんと聞いてないことも少なくない。そのような時、看護師として話しやすい雰囲気を作り傾聴を通じてその溝を埋めることができて、信頼が得られた時が嬉しいですね。また、管理職として安全管理なども自分の目標どうりに遂行できると嬉しいです。

Q;勤務中に心がけていることはありますか?
A;マンネリ化しないように、単純なことでもきちんと話すように考え、スタッフにも話している。また、スタッフ間での情報交換は、素人にもわかるよう話すようにしている。それが結果的に安全管理につながりますからね。

Q;手術室の看護師長として何が一番大変ですか?
A;麻酔科医、外科医との付き合い、スタッフのストレス調整、手術のスムースな進行は、常に考えています。当たり前のことですが安全管理、危機管理は手術室において最重要項目ですからね。

Q;病院に対して望むことがあれば教えてください。
A;職員として病院の成長を感じます。なので、切磋琢磨してこの姿勢を維持して欲しい。後は、駐車場を・・・(^^)

Q;看護師としての目標は?
A;救急や手術室という命の現場でいろいろなことを経験してきた。患者さんに多くのことを学ばせていただいた。まずは、身内に健康のアドバイスをして、将来的には本にまとめられるといいのですがね。

Q;10年後の自分は?
A;田舎でのんびりしてるかなぁ(^^)

Q;後輩に対するメッセージをお願いいたします。
A;自分自身、常に「なぜだろう。どうしてだろう」ということを意識して働いてきました。なので、スタッフにもその気持ちをもって欲しいですね。必ず成長につながりますから一緒に頑張りましょう。

≪東野師長に手術室を紹介していただきました≫
近森会 近森病院

【所在地】
〒780-8522 高知市大川筋1 丁目1-16
TEL 088-822-5231(代)/ FAX 088-872-3059
理事長/院長  近森 正幸
【病床数】338床
【診療科】内科・循環器科・消化器内科・神経内科・整形外科・外科・小児外科・形成外科・呼吸器内科・呼吸器外科・消化器外科・呼吸器内科・
     呼吸器外科・消化器外科・脳神経外科・心臓血管外科・放射線科・麻酔科・泌尿器科・皮膚科・リハビリテーション科・ER(救急センター)
【編集後記】
急性期病院である近森病院を支える二人の男性看護師長さんに取材を受けていただきました。 近森病院には、多くの男性看護師が活躍しています。 今回、全員に会えなかったのが心残りではありますが、共通して高い意識を持っておられるというのが印象に残りましたね。 これからも皆のよいモデルであり続けてください。あおやぎ
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