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「あおPの言いたい放題」

【マネジメント領域】    株式会社ひとりガウン    代表取締役    青柳智和
青柳智和 看護師/呼吸療法認定士
「ひとりで着用可能な手術衣」の販売を目的に株式会社ひとりガウンを起業するも断念、 現在、セミナーやサイト開発を中心に事業展開。

看護師としての視点とビジネスマンとしての視点は、かなり関連があるのではないかと感じます。 看護師として起業して感じたこと、学んだことを勝手に綴ります。 まさしく「言いたい放題」なのであまり細かなことは気にしないでください(^^)
Vol.4  2009年11月 「仕事は交換」

皆さんは、仕事をした経験があると思います。それは、過去のことかもしれないし現在進行中かもしれません。 仕事をしたということは、当然給料をもらっているはずです。このエッセイの読者の皆さんは、ほとんどが看護師であると思いますが、 給料をもらっている以上、何かを売っているはずですよね?「何」を売っているのでしょうか? 看護ですか?看護は売り物ですか?なんか違う気がしますね。患者さんから直接お金を頂いたりしませんものね。

患者さんからは、直接いただきませんが、患者さんは病院に直接もしくは、健康保険を通して間接的に「代金」を支払っています。 ですから、入院にかかるすべての行為は、ボランティアではありません。

そして、患者さんが支払った「代金」の中から一部、病院等からの給料として支払われるのです。 しかし、患者さんからは、直接お金をもらっていません。あくまでも、個人の収入源は、「病院(等)」ということになります。

ここで、ますます分からなくなります。我々は、病院に何を売っているのでしょうか。少なくとも絶対に病院に「看護」は売っていません。

考え方は、十人十色かと思いますが、確実に言えることは「時間を売っている」「時間と給料を交換している」ということが言えます。 ここで大事なことは、「時間は有限」であるということに気がつかなければいけません。 物も材料も有限ですが、時間も有限です。よって無駄に使えば無くなってしまいます。 ただ、厄介なのは、「目に見えない」ということです。目に見えないものを見る方法は一つしかありません。 それは、「意識する」ということです。我々は、二度と戻らない一瞬を生きています。 人間の生死、そして喜びや悲しみに直接かかわる看護、このことに時間を費やすことのできる仕事は大変素晴らしいことと思います。 所属先に対し、自分の貴重な時間を売っていると強く意識してください。必ず組織が生まれ変わります。

参考資料
僕は一生サラリーマンなのだろうか?
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