No.14 禁煙指導者
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名前
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久保田 聰美 (クボタ サトミ)
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禁煙指導者になった年 (始めた時)
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というか・・・一番禁煙指導をしていたのは、平成10年頃【保健師時代】
禁煙学会認定 禁煙支援専門看護師 認定番号 *063号
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所属
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医療法人 近森会 近森病院
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禁煙指導者を目指した理由
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かつて自分も喫煙者であった頃、結婚を機にやめようとしてもなかなか辞められず、
皆には辞めたと宣言したのに隠れタバコする情けない自分を経験しました。
その後子育てが一段落した平成10年頃、毎日毎日40〜50人の人間ドック受診者の健診後の保健指導で、
紋切り型の禁煙指導をする自分が嫌になっていました。そんな時研修で出会ったのが、産業医大の大和先生でした。
大和先生の研修会は、それまでの私の禁煙支援への視点を全く変えるきっかけとなり、先生の持つパワーと
暖かい人柄に惹かれたのはもちろんですが、その時頂いたCDを基に、禁煙支援とは本来どうあるべきかを
自分自身に問うきっかけともなりました。その後、修士課程に進学する時にも「修論はタバコ問題で書くと面白いよ」
と進めて頂いたのではありますが、指導教官との関係で別のテーマにはなってしまいました。
しかし、それ以降、禁煙支援は自分のライフワークの一つとなっています。
そして、修士課程終了後に今の病院に就職した際も禁煙サポートチームの立ち上げをするから仲間に入らないかと
誘って頂き、現在の自分があります。
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今後の目標
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一昨年作成した禁煙支援パス(入院患者用)が、ニコチン依存症管理料の新設(禁煙治療に保険が使えるようになった)により、
機能していません。保険適応が外来患者のみという点と下手に入院中に禁煙してしまうと退院後に受診する禁煙外来の治療が
保険適応にならない可能性があるからです。
しかし、こうしたネジレ現象とか、難しい問題が起こるほどやる気が起こるタイプの人間ですので、ぜんぜんめげていません。
今度は、保険適応の禁煙外来用のパスを作成したいと思っています。現在、私の前にエッセイ書いていた谷口さんと一緒に、
精神科の患者さん適応の禁煙外来パスを検討中です。
また、私の過去の職業経験(産業保健領域での保健師)や4人の子育て経験から以下の推進も大きな目標です。
* 中小企業から零細企業に至るまで、職場の受動喫煙を徹底する。
* 全国の小学校での防煙教育実施率 100%
* 全国の学校での敷地内禁煙の実現
* 屋外の自動販売機の撤廃
* 妊産婦の喫煙者 0% (妊娠がわかってからではなく、それ以前の女性の喫煙率低下を!)
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禁煙指導者を目指す方へのメッセージ
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禁煙支援は、医療従事者としての自らの立ち位置が問われる問題だと思います。
タバコのリスクが明らかになってきた現在において、たとえ自分自身が喫煙者であったとしても
受動喫煙から患者さんをはじめとする自分の周りの人たちを守ることは医療従事者としての責任です。
そして、ここでいう受動喫煙とは単に煙の問題ではありません。最近の世界の研究成果により、
タバコの有害物質(ポロニウムまで含まれている毒物なのですから)は喫煙者の衣類や髪に付着し、
喘息やアレルギーの子供たち、化学物質化敏症の患者さんの症状を悪化させていることさえ明らかになっています。
この事実を知ったあなたはどのような行動をとるでしょうか?
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禁煙指導者やその他の活動に関するお写真があればご紹介ください。
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当院の禁煙サポートチーム立ち上げ時主要メンバーです。昨年の禁煙学会発表にのせるよ!
と声をかけたら集まってくれました(本当はまだたくさんいるのですが)。
医師、看護師だけでなく、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、事務(医事課、診療支援部等)と
設立当初よりたくさんの職種で構成されているのがウリです。
みんなで楽しく禁煙支援、病院まるごとサポートチーム作成実施中です。
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禁煙指導者もしくは、プライベートで読んだ本をご紹介下さい。
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女性にはぜひ読んでほしい、 だまされるなJTに!
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職場のタバコ対策では 押さえておきたい一冊
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情報の網羅性という点は一番
患者さんも夢中になって 読んでました。
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【編集後記】
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久保田様は、禁煙支援のほかカウンセリングや管理職、そして現在も大学院に通っていらっしゃるスーパーウーマンです。
記事中にもありましたが、4人のお母さんでもあります。尊敬してしまいますね。「やりたいことはたくさんある。
でも、禁煙支援ははずせない。」と言ったところでしょうか?楽しんで頑張っておられる姿が目に浮かびますね。 【青柳】
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