看護どっと合言葉  > リレーエッセイ  > No.17 呼吸療法認定士 能島 由美
皆さん、それぞれの思い、そしてプライドをもってそれぞれの看護を
実践されていることと思います。
第一線で活躍するエキスパートにご登場いただき、その思いのたけを
ぶつけていただきます。
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No.17 呼吸療法認定士
名前
能島 由美 (ノウジマ ユミ)
呼吸療法認定士 になった年
平成15年12月
所属
済生会千里病院 循環器内科病棟
呼吸療法認定士を目指した理由
 初めの就職先が一番苦手な呼吸器内科病棟でした。以前の就職先は公害指定地区であり、 呼吸器疾患が多く常に他の内科疾患に合併している患者様がおられました。 呼吸リハビリにも積極的であり少しずつ興味が沸いてきました。呼吸リハビリを学びながら 患者様からの「楽になった」と言う言葉に勇気付けられ、呼吸器疾患の勉強が楽しくなった所で とある事情で今の職場に就職しました。当施設では呼吸器管理の件数が少なく、抜管できない事が多々ありました。 前の施設で得た知識を元に当施設での抜管に成功・元気に退院された患者様の経験をきっかけに、 もっと勉強したい、やっぱり面白いと実感したからです。
今後の目標
 スタッフにもっと呼吸リハビリについて感心を持ってもらう事です。 いつかリハビリ室も巻き込んで呼吸リハビリを積極的に取り入れて行きたいです。 救命センターとも連携して呼吸器チームを立ち上げて活動できたらいいと思っています。 (一度呼吸器チームを立ち上げましたが、禁煙外来まで立ち上げた時点で解散になってしまったので・・・)
呼吸療法認定士を目指す方へのメッセージ
 たくさんのEBM、ガイドラインの改定がありますが、基本になるところは変わりありません。
 講習を受け、試験に通ったところですぐに資格を生かせれるのかと言われれば、とても難しいです。
 自分のスキルアップの為に実習がある講習会に参加したり、どんな小さい疑問でも医師や呼吸療法認定士を 持っている先輩方に聞いて疑問を解決していく事だと思います。分からなくなったら基本に戻る事です。
 呼吸器などに関しては呼吸器内科の医師・CEさんに喰らいついて質問して、呼吸器に触れていく事です。
 受験前は、まさしく高校・大学受験のように毎日「今日はここの部分を勉強する」、とセクション毎に分けて必死でした。 講習が終わって受験まで1ヶ月はただ勉強。残りの1ヶ月は分からない所や苦手分野の復習を繰り返しました。
呼吸療法やその他の活動に関するお写真があればご紹介ください。
肺気腫・喘息による低肺機能の患者様への呼吸療法・PEF指導中の1枚です。

患者様に合ったPEFメーターの選択・呼吸リハビリメニューで、
患者様自身のモチベーションも上がります。

PEF200L/min以下だった患者様が200L/min前後まで改善した1例です。
呼吸療法でも、何でもかまいません。お気に入りの本をご紹介ください。
【編集後記】
 必要を感じて勉強し、実践する。そこで悩んでまた調べて結果を出す。呼吸療法の醍醐味だと思います。 一生懸命頑張っておられる能島さんがよく伝わってきます。患者さんから喜びの言葉をいただけることが 看護師にとっての至上の喜びですね。これからも、病院全体がチームとして呼吸ケアに関われるよう リーダーシップを発揮して行って下さい。応援してます。【青柳】
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