看護どっと合言葉
›
創造再生
›
(株)ひとりガウン 青柳智和
› Vol.1 「リーダーとしては無能なアンパンマン」
ツイート
次の記事へ»
「あおPの言いたい放題」
【マネジメント領域】 株式会社ひとりガウン 代表取締役 青柳智和
看護師/呼吸療法認定士
「ひとりで着用可能な手術衣」の販売を目的に株式会社ひとりガウンを起業するも断念、 現在、セミナーやサイト開発を中心に事業展開。
看護師としての視点とビジネスマンとしての視点は、かなり関連があるのではないかと感じます。 看護師として起業して感じたこと、学んだことを勝手に綴ります。 まさしく「言いたい放題」なのであまり細かなことは気にしないでください(^^)
Vol.1 2009年8月
「リーダーとしては無能なアンパンマン」
国民的ヒーローと言っていいアンパンマンであるが、彼は組織のリーダーとしてはふさわしくない決定的な理由がある。
その理由は、アンパンマンの世界の住人を苦しめるバイキンマンが第1話から登場しており、その原因を特定できているにも関わらず、数十年たった今も状況は変わっていないということだ。
その理由は何か?大きな原因は、二つある。
ひとつは、諸悪の根源はドキンちゃんであるにも関わらず、そのことに気が付いていない。
おそらく、「こんなかわいい子が悪いわけないだろう」という「思い込み」である。
事実、ドキンちゃんはそう演じている。
次にもっとも重要なことは「経験の蓄積がない」ことだ。
理由は簡単、慈愛の精神の元に自らの肉体を困った人に分け与えている。
そのことにより、経験の蓄積装置である頭部の交換が必要であり、いつまでたっても経験が蓄積されない。
頭部を交換した直後、すべての経験はリセットされるはずだが、おそらくわけのわからないロボットにバイキンマンが乗っていると自動的に破壊するようなプログラムがされているのだろう。
ロケットで宇宙まで飛んでいく技術力を持つジャム博士であれば難しい作業ではないはずだ。
そして頭部の交換後は例外なく瞬時に問題を解決している。
しかし、その原因を分析し、再発の予防をすることはない。そして、悲劇が繰り返される。
また、決定的な弱点である頭部をむき出しにしている点も大きな問題だ。
ただ、この問題はジャム博士の中では解決している。
なぜなら、彼は「透明なヘルメット」の開発に成功しているのだ。
事実、アンパンマンが雪国にパンを届けに行った際に使用している。
そう、アンパンマンは、頭部の保護システムを持ってるのに臨機応変に使いこなすことができていない。
もし、私がアンパンマンなら、弱点である頭部を保護し、おなかがすいた小動物のためのパンを数個携帯し、圧倒的な腕力を武器にバイキンマンをやっつけるだろう。
確かに、最初はドキンちゃんが黒幕であることには気がつかないかもしれない。
しかし、何度か戦ううちに気がつくだろう。
そうだな、アンパンマンの話を終わらせるには、10話は要らないだろう・・・。
リーダーシップをとるためには、原因解決のための「分析力」と経験のフィードバック、チームでの共有といった「マネジメント」の能力が不可欠である。
次の記事へ»
↑ページトップへ