carenet




「足病変とフットケア」

【フットケア領域】    新古賀病院    石橋理津子さん
足病変とフットケア 創傷治療センター(通称:足外来)看護師長

褥瘡認定看護師
日本フットケア学会フットケア認定指導士
日本静脈学会認定弾性ストッキング・コンダクター
フットケアに使用する道具一覧
Vol.1  2009年11月 「足が痛いとき・・・」
「足が痛いとき、どうしますか?」
この質問に対し全国の30~60歳代の男女800人を対象にアンケートを行ったところ、 「安静にして様子を見る」34.5%、「病院へ行く」25%、「インターネットで調べる」9.8%、 「市販薬で対処する」7.3%などが挙がった。またさらに「病院へ行く」と答えた人に、 「どの医療機関にいくか」と尋ねたところ、「整形外科」が36%で最も多く、 以下は「循環器科」19%、「血管外科」17.5%「どこに行けばいいのかわからない」13.5%、 「内科」12.5%であった。(動脈硬化に関する意識調査:ジョンソン・エンド・ジョンソン:2009年10月)

足の痛みとは様々な原因でおこります。長く歩いたときの痛み、走ったときの足底の痛み、 合わない靴をはいたときの痛み、まき爪やたこによる痛み、これらは疲労または圧迫によって生じる痛みです。 という事は健常者にも起こりうる「痛み」なのです。しかし、このようは「痛み」のときに医療機関を受診する、 といった思考が果たして浮かぶのか?
先ほどのジョンソン・エンド・ジョンソンの意識調査でわかるように、殆どの方が様子をみることを選択されます。 しかし年齢がかさむにつれ、基礎疾患のある方においては、その痛みの原因が別のところに隠れている可能性が 高いということを医療従事者は知らなければなりません。 しかし国内における「足病変」に対する知識は、まだ医療機関においても浸透していない現状があります。 従って足が痛くても、痛いと相談されても見過ごされていることが大いにあり得ます。
健常者においても、足が痛いことにより何らかの制限が出てくるわけですから、その痛みを取り除くこと=苦痛の緩和及び除去 が必要となってきます。
「足が痛いとき、どうしますか?」もちろん「適切な判断・処置ができる医療機関を受診する」ことが最も良い解答となりますね。 では「適切な判断・処置ができる医療機関」とは何科をあらわしているのでしょうか・・・。
 次回で「足病変」にかかわる診 療科をご紹介します。