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<看護師~ひと~>  インタビュー&お仕事紹介

北原脳神経外科病院

看護師/呼吸療法認定士
設楽 明子さん
訪問日  平成19年11月19日

設楽さんの管理ブログ
『プロフェッショナルな脳神経外科の看護師を目指す』
【病院の概要と本人紹介】
東京都八王子市に位置する北原脳神経外科病院。この病院には独自の看護師育成制度があり、それがアドバンストナース制度である。 アドバンストナース制度については、理事長である北原茂実氏が病院サイトで紹介しているので、こちらでは割愛させていただくが、早い話、患者さんの全てに関わる看護師であり、高い臨床能力とマネジメント能力を要求される。 設楽さんは、現在アドバンストナースでありやりがいをもって勤務されていた。 設楽さんとアドバンストナース制度については、より徹底した取材が必要と考え、今回は設楽さんのひととなりを紹介させていただき、次回、24時間密着取材を敢行することとした。
«設楽 明子さんにインタビュー»
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どんな看護にやりがいを感じますか?
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アドバンストナース制度ですね。アドバンストナースは、入院(緊急入院)、手術、病棟、外来そして退院と最初から最後まで見られるところが魅力であり、実際に患者さんやその家族に非常に喜んでいただける。看護のやりがいを感じます。
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勤務中に心がけていることはありますか?
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自分がされて嫌なことは、患者さんにしたくない。後は、常に笑顔かつ、プライバシーの保護を忘れないようにしています。
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病院や病棟が呼吸療法認定士である設楽さんに対する期待や理解度についてお聞かせください。
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脳神経外科ということでどうしても肺炎の患者さんが発生してしまいます。そこで、院内で肺炎予防のプロジェクトが立ち上がり、それがきっかけで呼吸療法士を目指しました。現在は、口腔ケアに力を入れており、病院の理解、協力もあり、週に一回歯科医師による口腔内のチェックもできるようになり、院内で口腔ケアのチーム(口の会;言語療法士、看護師、歯科医師などで構成)を通じて活動できるまでになった。
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脳神経外科における呼吸療法の特徴は?
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呼吸器の離脱に関わることやトレーニング、口腔ケア、肺炎予防に呼吸療法士の知識を役立てています。
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看護師としての目標は?
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自分自身は、アドバンストナースが10月に始まったばかりで、自分がひとりの看護師として何ができるのかを模索中です。しかし、この病院にいいれば、自分自身を成長させることができる。中国行くチャンスもある。もっともっと頑張りたい。
(北原脳神経外科病院では、中国(海外)に医療を輸出しようという壮大なプロジェクトがあります。
詳しくは、Webを御参照ください)
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10年後の自分は?
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きっと中国で働いているでしょう(^-^)
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設楽さんを目指している後輩も多いと思います。メッセージをお願いいたします。
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北原脳神経外科病院は、「やりたいこと」ができる病院、目標がはっきりしているのであれば、ここに来ればそれを実現させることができます。私自身も、つまずきながら一つ一つ乗り越えてきました。看護師としての「夢」があるなら、一緒に頑張りましょう。現在は、アドバンストナースは、私ひとりしかいません。これからは、皆さんにもアドバンスナースになっていただきチームを組んでよい医療を提供できていけたら・・・と思っています。
忙しいさなかでも、患者さんに呼び止められると、しっかりと腰を下ろして話を聞く。患者さんの多くは、突然病に倒れ、パニックになったり、現状を受け入れられなくなる。自分に自信があるから、仕事に余裕が出る。余裕があるから、患者さんにも優しく、ゆっくりと接することができる。多くの看護師が目指すべき到達点が北原脳神経外科病院のアドバンストナース制度なのかもしれません。

アドバンストナースは、多くの患者さんを受け持ちます。その全てを把握し、自分で考え提案し、患者さん個人にあったプログラムを立てていきます。勤務の自由度は高いですが、その分責任重大、ただ、それがやりがいであったりもします。
現在、設楽さんは院内唯一のアドバンストナースです。勉強中とのことですが、院内を所狭しと移動し、活躍されておられました。

看護科長の舟久保さんとのツーショット
取材の間、親切にしていただきました。看護師は、接客業としてもプロでなければいけません。北原脳神経外科病院さんのスタッフは、みな接遇がきちんとできています。当たり前のことですがこれがまた難しい。なんでも、スチュワーデスから接遇を習ったとか!接していて気持ちがよかったです。

設楽さんの取材と同時に病院訪問もさせていただいております。ぜひ、「病院訪問記」もご覧ください。また、北原脳神経外科病院のオリジナルライセンス「アドバンスド ナース制度」というものがありますが、やる気のある看護師には非常に魅力的な制度であると思います。今回は、時間の都合上、取材することができませんでしたので、再度訪問させていただくお約束をし、来年最初の特集として紹介させていただきます。北原脳神経外科病院のアドバンストナースのし設楽さんを24時間密着で取材します。御期待ください。
«看護科長さんより»
今後は、脳神経外科の更なる発展は当然、循環器疾患の患者さんも見れる病院へと進化していきます。業務拡張につき看護師を募集しておりますので就職もしくは見学を希望される方は、こちらまで御連絡ください。
インテリア、エクステリア共に高級ホテルのようなつくりです。病院と知らずに宿泊予約に来る方もいるのではないかと思うほどです。しかも、ハード面だけではなく職員の接客対応も三ツ星です。理事長の信念が随所に感じられますね。詳しくは、「病院訪問記」をご覧ください。
北原脳神経外科病院
所在地 〒192-0045 東京都八王子市大和田町1-7-23
TEL 042-645-1110

【病床数】医療法承認病床数 110床(ICU 8床)
【標榜診療科】脳神経外科、精神科、神経内科、
       形成外科、消化器科、循環器科、計6科
【編集後記】
現状に満足することなく飽くなき挑戦を設楽さんは、続けておられます。 理事長の方針と自分のやりたいこと、自分の可能性が具体的に見え、目標に向かって一直線に走っている。そんな感じがしました。 看護の仕事は、真面目にやればやるほど難しい、でも面白い仕事であると思います。真面目に仕事をしたい人にはどんどんチャンスがある。 職業看護師にとってこんな幸せなことがあるでしょうか? アドバンスドナースとして後輩から注目を集める設楽さん、理事長の夢と共にその存在感は、どんどん大きくなっていくのでしょう。
あおやぎ