<学会・イベント訪問記>
第1回茨城フットケア研究会 | |||||||||
訪問日 2009年9月10日 | |||||||||
生活習慣病の増加に伴い脚光を浴びつつあるフットケアにおいて地域で技術や知識の共有化を図るため、茨城県でフットケアの研究会が発足すると聞き、その研究会に参加した。当日は、日頃フットケアを行う看護師ほかコメディカル、医師ら約120名の参加があり、教育講演他、症例報告とともに活発な意見交換が行われた。 | |||||||||
![]() やってみよう!フットケア ~足病変のアセスメントとケアの実際~ フットケア学会副理事長 皮膚排泄ケア認定看護師 西田 壽代先生 |
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皮膚排泄ケアの認定看護師である西田氏より、足病変のアセスメントやケアについての教育講演が行われた。 まず、最も大切なこととして「足に傷を作らないこと」と訴え、そのためには患者さんだけではなく看護師も意識する必要があることを説明された。たとえば、糖尿病の患者さんに血糖コントロールのために「頑張って歩きましょう」とだけ伝える。そうすると、患者さんは頑張って歩くわけだが、靴ずれを引き起こしてしまい、そのことが潰瘍の引き金となっていることもあると警鐘を鳴らす。その他、多くの症例の写真や靴の履かせ方などを紹介し、会場の参加者をフットケアの世界に引き込んだ。氏の教育講演で最も印象深かったのが、「実施する看護師の心の余裕が必要」と心構えにも触れていたことだ。来場者の感想を聞くと、「参加して、吹っ切れました。心のデトックスは大事ですよね。」と励まされたようだった。 | |||||||||
【症例検討】
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![]() 【誠潤会城北病院 循環器病棟主任 小貫美奈子先生】 |
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![]() 【健清会那珂記念クリニック 療養指導部長 道口 佐多子先生】 |
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![]() 【水戸済生会総合病院 透析センター 糖尿病療養指導士/看護師 栗原宏美先生】 |
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![]() 【正志会南町田病院 副院長/総合診療科 金谷 幸一先生】 |
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【会場風景】
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【編集後記】
講演の中で聞きましたが「足関節以下を構成している骨は両足で50個を超え、体全体の25%」を占めているそうです。
それだけ複雑な構造をしているということですね。
世話人であるつくば血管センターの岩井氏によると「我々がフットケアの必要性を感じた30年前にはだれも興味を示してくれなかった」とのことだが、近年設立された日本フットケア学会のフットケア指導士の認定試験には、100人の枠に1000人が応募するなど時代の流れ、社会の変容を感じます。大切な足、大切にしてあげましょう。
あおやぎ
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